ご挨拶
はじめまして。中北ピアノ教室ホームページへお越しくださりありがとうございます。
講師の中北朗子(なかきたあきこ)と申します。
私は4人兄弟の末っ子で、物心ついた時から家にピアノがありました。両親も3人の兄達も音楽が大好きで、家では常に何かしらの音楽が流れていました。今でも家族が集まるとピアノを弾いたり歌ったりして、とても楽しい時間を過ごしています。
私が5歳のころ、兄達も習っているし当然やらせてくれるだろうと「私もピアノが習いたい」と母に言いました。しかし答えは「10年間何があってもやめないで続けると約束するなら習ってもいいよ」でした。私は何も深く考えずに「うん、10年続けるから習わせて」と言いました。後になってなんであんな約束をしてしまったのだろうと後悔することも知らずに…。
はじめの頃はすいすい進み余裕でしたが、難しくなってくるとそうはいきません。だんだん辛くなってもうやめたいと何度思ったことか…。しかし母との約束があります。辞めたいとは言い出せず、レッスンの前日になるとあわててちょこちょこっと練習して、レッスンだけは休まずに通うような日々が続きました。
ですがそんな状態でもまぁまぁ弾けるようにはなるものです。中学生になると合唱の伴奏をしたり、大好きな歌手の楽譜を買ってきて弾き語りをしたりと、なんだか楽しくなってくるではありませんか。母の作戦勝ちです。(笑)
音高生になると今までの練習不足を取り戻すべくひたすら練習するしかありませんでした。そして数々の名曲に触れるうち、その素晴らしさと奥深さに気づき、次第に練習そのものが楽しくなっていきました。自分が実際に演奏することによって、見えてくる音楽の景色はどんどん彩り豊かに変わっていきます。生徒さん達にはぜひその景色が見えるところまで連れて行ってあげたいと思っています。
ピアノはちょっと習えば「エリーゼのために」くらいすぐ弾けるようになるだろうと思われるかもしれませんが、なんのなんの…そんな甘い習い事ではありません。5年、10年かかってようやく成果が現れるような、気が長いお稽古事なのです。そしてお手軽でない分、根気強さや脳の発達など得られるものもたくさんあります。
しかし何より、人は音楽によって心震えたり慰められたり、時には励まされたりします。それはちょっとしたことかもしれないけれど、実はすごく心の大切な部分だったりします。その音楽の持つ魅力を知っているからこそ、みなさんピアノの門をたたいてくださるのだと思います。
ピアノに触れることによって音楽が心のよりどころとなり、生徒さんが自分らしく輝いていける…そんな教室を目指して日々レッスンしています。どうぞよろしくお願いいたします。